伊勢志摩鳥羽のトピックス

ゆかりの九鬼嘉隆知って 鳥羽市教委が肖像画レプリカ制作


写真=中日新聞
鳥羽市教委が制作した九鬼嘉隆肖像画のレプリカ

鳥羽市教委は、同市鳥羽二の常安寺が所蔵する市指定文化財の初代鳥羽藩主・九鬼嘉隆(一五四二~一六〇〇年)の肖像画のレプリカを制作した。二十七日から五月六日に鳥羽一の鳥羽歴史文化ガイドセンターで公開する。無料。

 肖像画の原本は一六〇七年に伊勢国出身の僧、文英清韓(一五六八~一六二一年)が描いた。衣冠束帯で端座する嘉隆の姿で、現在は伊勢市朝熊町の金剛證寺が所有し、国指定重要文化財となっている。

 常安寺は九鬼家の菩提(ぼだい)寺。同寺の肖像画は、嘉隆の孫で初代綾部藩主隆季の命で一六七二年に原本を写し取り、奉納された。

 市教委には戦国武将ブームもあって、嘉隆の肖像画を見たいという要望が多く寄せられていた。常安寺では劣化を避けるため非公開としており、公開できるレプリカを製作した。

 レプリカは縦一・八メートル、横七十センチの掛け軸でほぼ原寸大。織田信長や豊臣秀吉の下で、水軍を率いて活躍した業績などを並べた「画賛」も漢詩で記されている。

 常安寺の肖像画を高画素のデジタルカメラで撮影し、写真をつないで和紙に印刷。絵の具などで色の補正も施して忠実に再現したという。

 市教委は「レプリカを見て、戦国の水軍大将で地元にゆかりが深い嘉隆を知ってほしい」としている。

中日新聞より転載

九鬼嘉隆
戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、大名。
九鬼水軍を率いた水軍武将であり、九鬼氏の第8代当主である。
志摩の国衆の一員として身を起こし、織田信長や豊臣秀吉のお抱え水軍として活躍し、3万5,000石の禄を得た。こうした経歴とその勢威から、江戸時代には軍記物などで海賊大名の異称をとった。後に関ヶ原の戦いで西軍に与し、敗れて自害した。

慶長5年(1600年)、関ヶ原の戦いが起こると嘉隆は西軍に与し、守隆は東軍に与した。これはどちらが敗れても家名を存続させるための嘉隆の戦略だったという。嘉隆は守隆が徳川家康に従って会津征伐に赴いている間に、堀内氏善らと共に守備が手薄になっていた鳥羽城を奪取。伊勢湾の海上封鎖を行い、8月24日の安濃津城の戦いの勝利に貢献するが、9月15日の本戦で西軍が壊滅すると、鳥羽城を放棄して答志島に逃亡した。
守隆は徳川家康と会見して父の助命を嘆願し、守隆の功績の大きさが考慮され了承されたが、守隆の急使がそれを嘉隆に伝える前に、九鬼家の行く末を案じた家臣の豊田五郎右衛門が独断で嘉隆に切腹するよう促し、これを受け入れた嘉隆は10月12日に和具の洞仙庵(どうせんあん)で自害した。享年59。
嘉隆の首級は首実検のために家康のいる伏見城に送られたが、その途中で伊勢明星において守隆の急使により確認される。守隆は激怒して豊田を斬首した。首級は伏見城に運ばれたため、守隆により胴体のみが洞仙庵近くに葬られ、胴塚が建てられた。首級は実検の後に答志島へ戻り、胴体とは別に築上(つかげ)山頂に葬られ、首塚が建てられた。現存する胴塚は守隆が建てたままではなく、寛文9年(1669年)に孫の九鬼隆季が再建したものである。
嘉隆の墓が朝熊山にあるとする説があるが、鳥羽側の山麓にある常安寺という寺が九鬼嘉隆の菩提寺になっており、守隆が嘉隆の菩提を弔うために寄進された石灯籠を墓と解釈するか、あるいは墓のほかに朝熊山でも供養した事実を朝熊山に葬ったと混同するものである。現在でも墓に葬った後、この地方を代表する霊山である朝熊山へ登り金剛證寺奥の院に塔婆を立て供養する風習があり、奥の院手前に沢山の塔婆が並べられている。金剛證寺には九鬼嘉隆の肖像画(紙本著色九鬼嘉隆像)が残され重要文化財に指定されている。常安寺には嘉隆が自害に使ったと伝えられる短刀などが残されている。子孫に九鬼隆一・九鬼隆義・九鬼周造がいる。

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