三重県鳥羽市の鳥羽水族館は、姿や生態が風変わりな水生生物を展示する常設コーナー「へんな生きもの研究所」を設けた。
国内初展示となるダンゴムシの仲間「ニューカレドニアオオグソクムシ」など五十五種三百点が並ぶ。
館内で飼育するダンゴムシの仲間「ダイオウグソクムシ」の一個体は、二〇〇九年一月から絶食を続け、話題を集めている。
コーナーの開設を通じ、生物の不思議と多様性を分かりやすく伝えていく。
広さ七十五平方メートルで、明るさを抑えた照明の下、水槽を無機質に連続して並べたほか、むきだしの柱、学校の理科室にありそうな流し台、生物標本や顕微鏡を置いた棚などで雰囲気を出している。
展示動物は、ナマコなのに体がホースのように長い「オオイカリナマコ」、描いたような花びら模様が殻にあるウニの仲間「タコノマクラ」など。
白い二枚貝「ウコンハネガイ」はオレンジ色の触手を無数に伸ばした風貌だ。
各水槽には特徴をユーモアたっぷりに紹介するプレートも置かれ、楽しく観賞できる工夫も凝らしている。
水族館では八月三十一日までの毎日午後二時半、飼育員が展示動物の解説や実験を披露する記念イベントを開いている。
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