伊勢市の伊勢神宮内宮で二十八日、春季神楽祭が始まり、男性の舞人四人による舞楽「賀殿(かてん)」が、神楽祭では十九年ぶりに公開された。
賀殿は、平安時代初期の八三九(承和六)年に、遣唐使が持ち帰った弦楽器の琵琶用の楽譜を基に作られたとされる。
内宮神苑(しんえん)の特設舞台には、鮮やかなだいだい色の古式装束に、かぶとを着けた舞人が登場。太鼓や笛の音に合わせ、ゆったりとした動作で荘厳に舞った。
このほか、チョウが遊び戯れる様子を表現した「胡蝶(こちょう)」など、計四演目を披露した。
公開は三十日までで、毎日午前十一時と午後二時から二回ある。雨天時は内宮の参集殿能舞台で午前十一時からの一回のみ。演目は毎日同じ。
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