魚、肉、野菜には命がある。その命を育む場所は地球である。
人間も「地球」の一部なのである。食事の時に手を合わせて真剣に「いただきます」「ご馳走様」が言える者がこの世に生を受けた務めなのである。
俺は小学生の頃、カンカン照りの夏休み仲間でセミを油で揚げて食べたことがある。鶏肉のような食感で美味しかった事を覚えている。夕方、家に帰り父親に話すと「旨かったかぁどんな味やった」と興味津々だった事を覚えている。
その時、一週間しかない命を「残酷」という言葉を使い俺らをののしった同級生もいたが、俺はセミを食べた後もお天道様に「ご馳走様」と言っていた。
命あるものへの敬意を絶対に忘れてはいけない。
今は亡き父親の言葉を思い出した日でもあった。