県無形民俗文化財の海女漁について、県教育委員会は二十一日、志摩庁舎で本年度の海女習俗調査結果を発表した。海女漁の民間信仰に世代間で意識の違いがあることや、潜水時間の平均値などを報告した。調査は平成二十二年度から始まり、本年度で終了する。
県教委は本年度、鳥羽市内六地区と志摩市内六地区の三十―八十歳代の海女約五十人に聞き取り調査を実施。海女の技術伝承や海女小屋での過ごし方、漁場、潜水漁を始めた動機など十七項目を調査した。
調査結果によると、漁の安全を願って身に着ける魔よけの呪符「ドーマン」と「セーマン」について、六十―七十歳代の海女が使用にこだわっているのに対し、三十―四十歳代の海女は「呪符を身に着ける意味を知らないので、なくても気にならない」と話し、世代間の意識の違いが浮き彫りになったという。また海女の潜水時間は、五十秒前後とする回答が多かったと説明した。
ソース(伊勢新聞)
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