伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)に供える干鯛(ひだい)を載せた
「御幣鯛(おんべだい)船」が十日朝、愛知県知多郡南知多町の篠島から、
伊勢湾を渡って伊勢市神社港に到着した。船を歓迎する式典が港で開かれた。
雨の中、「太一御用」と書かれたのぼりと大漁旗を掲げた船六隻が入港し、
篠島漁協関係者約三十人が到着。
干鯛を入れた唐ひつを運び出した。
港では、地元住民約百五十人が出迎え、地元の子どもらが、
威勢良い木遣(や)り歌で歓迎した。
式典では、同漁協の吉戸一紀組合長(72)が、
「行事を通して皆さんとの絆が深まり、篠島と神宮の関わりが広く知られるように
なってうれしい」とあいさつ。
式典後、一行は、奉納のため伊勢神宮内宮へ向かった。
神宮領だった篠島では、神宮の神嘗祭などのため古来、干鯛を奉納してきた。
御幣鯛船での輸送は、一時は途絶えていたが、平成十年に復活。
以来毎年、十月に奉納しているが、今年は遷宮の時期と重なるため、
一カ月早まった。
神嘗祭に向け、百六十枚の干鯛を奉納する。
ソース(伊勢新聞)
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