輸入食材屋のワゴンセールで山積みになっていた辛ラーメン
先日、近所の輸入食材屋で見かけた「辛ラーメン」(画像参照)。
これって発ガン性物質が検出され、回収騒動が起きた韓国のラーメンだったような……。
そんなものがなぜ堂々と売られているのか?
不思議に思い店員に説明を求めようかと思ったが、自分の記憶が曖昧だったこともあり、とりあえず帰宅して調べてみることにした。
その結果、まず韓国の食品会社・農心が販売するラーメンやうどんなど、6種類の製品のスープから発ガン性物質である
「ベンゾピレン」が検出されたと、現地メディアが報じたのが10月23日。
25日には同国の食品安全医薬品安全庁が、ベンゾピレンが検出された製品の回収や行政処分などを発表。
26日には日本の厚生労働省が、関係自治体に当該製品の自主回収の指導文書を送っている。
こうしたなかで、なぜ農心の「辛ラーメン」が堂々と売られていたのか?
さらに調べてみると、農心製品でベンゾピレンが検出されたのは「ノグリラーメン」4種(マイルド味・辛い味・ビッグカップ・カップ)、「えびタンビッグカップ」、「生生ウドンカップ」の6製品で、先日記者が見かけた「辛ラーメン」からはベンゾピレンは検出されていなかった。
そもそも今回、発ガン性物質とされたベンゾピレンは、高温で食品を調理・製造する過程で、炭水化物、タンパク質、脂肪などが不完全燃焼した際に生成される物質のこと。
国際がん研究所では1級ガン物質に分類され、人体に蓄積した場合はガンを誘発するとされているのだが、今回検出されたベンゾピレンの量は、農心の発表では普通に肉などを焼いて食べた1日の平均摂取量よりも1万6000倍も低い値なのだとか。その後、11月5日になって台湾の衛生当局が、「調査の結果、微量のベンゾピレンが検出されたが、加熱過程で自然に生成されるもので人体に害がない」との見解を発表している。
◆科学的根拠なしに回収を要請したことが混乱を助長!?
発ガン性物質が検出されたノグリラーメン
韓国の食品医薬品安全庁が、国内で流通するラーメンやうどん製品のスープ30種を調査したのは6月のこと。
農心はすぐに原材料業者を変えるなどの対策を講じたが、6月以前に製造された製品については、食品医薬品安全庁、農心ともに安全性に問題がないと判断したため自主回収していなかった。
ところが10月になり、野党議員から安全性に対する疑問を指摘されメディアで報道された途端、食品医薬品安全庁が安全性には問題がないとしながらも農心に自主回収を要請。
必要以上に混乱を招いたようだ。その後、食品分野の大学教授で構成された韓国食品安全研究院から、「科学的根拠がないまま、食品医薬品安全庁が製品を回収させたことは非常に性急な対応だった」と批判の声も上がるなど、食品医薬品安全庁の対応の悪さが目立った。
なお同院によれば、「今回検出されたベンゾピレンは、サムギョプサルを焼いて食べる際に摂取するベンゾピレンの量と比べても非常に少なく、人体にほとんど害がない」そうだ。
また、今回ベンゾピレン検出を指摘された製品のうち、日本に輸入されているのは「ノグリラーメン(辛い味)」と「ノグリラーメンカップ」。農心は、この2種類のラーメンは安全性に問題はないとしながらも「ノグリラーメン(辛い味)」は自主回収している。
数日後、輸入食材屋の店員に今回の影響を聞いてみたところ、騒動直後にはやはり「農心のラーメンを販売して大丈夫なのか?」と、お客に聞かれたことがあったそうだ。
<取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>
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