
港に到着した屋形船「第三おきた丸」=鳥羽市の佐田浜港で
写真=中日新聞
鳥羽市池上町の飲食業「マリンオキタ」は6月から、鳥羽湾沖を周遊する屋形船で船上の飲食店をオープンする。中部運輸局鳥羽海事事務所によると、県内で屋形船を使った本格的な店舗営業は初。完成したばかりの屋形船が24日夕、市内の佐田浜港に到着した。
同社は六十年ほど前から船内での飲食サービス業を営み、現在は市内の志摩マリンレジャーの観光船内で軽食喫茶などの業務を請け負っている。
屋形船を使った飲食店のきっかけは四年前、佐々木政志社長(74)が東京湾で屋形船に乗船したとき。「この形態の店を鳥羽の海でできないだろうか」と思い立ち、準備を進めたという。
当初は中古船を考えたが、船の大きなどから中部運輸局鳥羽海事事務所の許可が受けられず、新たに造船する方向で再申請。愛媛県今治市内の造船業者に屋形船を発注し、三月下旬に鳥羽湾での遊覧周遊事業の許可を受けた。
屋形船は「第三おきた丸」と命名。全長二十メートルで一九トン。客室は畳を敷いた約七十平方メートルの和室で、六人掛けの掘りごたつ式テーブルを八つ設ける。最大定員は四十八人。今月二十二日に今治市を出港し、三日がかりで佐田浜港に着いた。
同時に佐々木社長は、妻幸代さん(65)と東京、横浜などで屋形船を視察し、開店後の営業計画を立ててきた。船内の厨房(ちゅうぼう)は京都で板前の修業をしていた次男大介さん(38)、操船は地元の鳥羽商船高専卒の女性社員(24)に任せるという。
鳥羽港の新しい観光につなげたい構想で、佐々木社長は「食事は季節に合った鳥羽の旬を提供し、まちおこしに少しでも役立てたら」と話している。
今後は本格的に準備に取りかかり、六月のオープンを目指して五月中にはお披露目を予定している。
ソース(中日新聞)
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