先月二十八日に、県の首都圏営業拠点「三重テラス」
(東京都中央区日本橋室町)がついにオープンした。
二十年に一度の遷宮の時期とも重なって、
初日から大行列となり、順調な滑り出しとなった。
一方で、開店のお祝いムードが落ち着いた後、
「三重ゆかりの地」として白羽の矢を立てた日本橋で、
どこまで集客が安定するかは未知数だ。
来客者をいかに引き寄せるかなど、課題は多い。
■ ■
オープンから約二週間たった十日現在、
来館者数は延べ二万六千人。
一日当たりで見ると、最も多かったのが
開店翌日二十九日の三千人超。
その後、平日や雨の日が重なってやや客足は落ちたが、
今月二日に内宮での遷御の儀が大々的に報じられると、
再び盛り返して二千人を超す来客でにぎわった。
県が本年度半年間の目標値として設定しているのが十一万人。
わずか二週間で二万六千人をたたき出し、出だしは上々となった。
この数字について、三重テラスの県担当者は
「一定数のお客さんに来てもらった」と手応えを示す。
一方で、来場者のうち、八割が県出身者や三重にゆかりのある
人々だったという。
運営事業者のアクアプランネットも、オープンや遷宮が重なった
「ご祝儀相場」との見方。
日本橋をはじめ、首都圏の消費者に浸透しているとは言い難い状況だ。
専門家によると、全般的に消費が落ち込む
二月以降が正念場という。
さらに四月からは消費増税となり、消費マインドの低下も予想される。
厳しい状況の中で、いかに来客者を引き付けていくかは必須の課題だ。
鈴木英敬知事は「飽きさせず、いかに変化をつけるか。
旬をどう売るか」をポイントに挙げ、それに伴う行動を
「旬発力」と命名。
二階の多目的ホールをどう使うかも重要と位置付ける。
定期的にイベントを展開して集客するシステムをつくり、
一階の物販、レストランに誘客しようとの戦略だ。
十一月に開店十周年を迎え、日本橋に定着した
島根県のアンテナショップ「しまね館」では月三回、
スーパーのバイヤーなど外部から専門家を招き、
店舗指導をしてもらっている。
アドバイスを受け、試食販売をしたり、実演や体験コーナーを
設けるなど、売り場内で行うイベントは年百回以上。
リピーターを飽きさせないように、商品の見せ方も工夫しているという。
三重テラスも開店フィーバー後、いかに新規客を捉え、
リピーターを離さないようにするか。これからが本番だ。
■ ■
三重テラスの物販に並ぶ商品アイテムは約一千点。
一方、運営事業者によると、店内のキャパシティー
(許容範囲)は六百―七百点。
それを上回った陳列は、事業者や生産者の思いがぎっしり詰まった格好だ。
商品は、有名食材を使った認知度の高いものから、
県民にもあまり知られていない隠れた名品までさまざま。
他県の事例を見ても、営利目的というより、
物産の見本市の性格が濃い。
メジャーからマイナーまで、多種多様な商品がそろうのが
アンテナショップの面白さだ。
三重テラスも、売れ筋商品だけでなく、
商品誕生にまつわる物語や、
生産者の情熱が詰まったユニークな商品が集まった。
ただ残念なのは、現段階では陳列棚から、
あまり思いが伝わってこないことだ。
単に商品を並べるだけでは、有名な商品の方が目に付き、
マイナー商品は埋もれていくばかりだ。
とはいえ、店員が来客者に、一つ一つ商品説明するには限界がある。
一部「ポップ」と呼ばれる紙に、商品説明が書き込まれているが、
まだまだ不十分。
今後個々の商品の魅力ををどう伝えていくか、大きな課題だ。
この記事の投稿または推奨している人
株式会社えぶりしんぐ代表取締役 山本 泰久(やまもと やすひさ)
三重県志摩市阿児町鵜方1225番地シティーガーデン1階【地図】
山本泰久(やまもと やすひさ)直通MailForm
三重県の伊勢志摩をほぼ年中無休で365日駆け回っています。最近珍しく非通知着信がありますが、しゃべってくだせぇ~。めんどくさいので非通知はもぉ~勘弁してくだせぇ~。(笑)
あと、アクセスランキングで上位過去記事の清水屋様の生クリームパンの記事を読んで下さり、直接お問い合わせの電話も増えています。(笑)お問い合わせは清水屋様へお願いいたします
山本泰久(やまもと やすひさ)自己紹介
2000年ホームページ作成会社設立。約500サイト以上の作成・運営に携わる。
座右の目「ライバルは同業者ではなく、お客様の心」
本業はWebコンサルタント・Web作成・管理・運営。志摩市志摩町御座出身。自然大好き人間。昆虫、水生昆虫・魚など大好き。特にヤゴ・グッピー。
伊勢志摩にある某宿泊施設の売り上げを前年度比350%アップした自分で言うのもアレですが大した者です。
また、通販部門では某サイトの売り上げを前年度比500%アップなど20年研究し続けている独自のロジックにハマると何ぞかをやらかします。(笑)
取材や掲載希望の方、またはホームページ作成・管理・運営についてもお問合せフォームよりご連絡ください。
>>お問い合わせ先<<
この記事へのコメントはありません。