伊勢市の伊勢神宮式年遷宮関連のお白石持(しらいしもち)行事二日目の二十七日、市内からは初日に続き、五十鈴川をそりでさかのぼる川曳(かわびき)の奉献団十団が内宮に石を納めた。
計約九千八百人が次々と川に入り「エンヤ、エンヤ」の掛け声に合わせて神域を目指した。
道中では、団ごとの特色あふれる光景もみられた。
◆「少壮会」800人支え 中村町奉献団
先陣を切ったのは総勢約八百人の中村町奉献団(八木基視団長)。
明治時代初めから続く町の青年団「少壮会(しょうそうかい)」が中心となって奉献団を支えている。
少壮会のメンバーは四十五歳以下の住民有志五十人で、団の役員をほぼ全て担っている。
町内の五十鈴川に架かる「おそば橋」と、かつて橋の近くにあった松の巨木を描いたそろいの法被を着て、そりを動かす「梃子(てこ)方」や木やりに奮闘した。
そりの進め方を仕切る進行部長を務めた武田雄希さん(35)は「若い人が減っているので頑張らないと。
二十年に一度の奉献を絶やさないようにしたい」と団の先頭で懸命に指示を飛ばしていた。
◆小菜音頭を初披露 朝熊町奉献団
約千百人が参加した朝熊町奉献団(森真光団長)は出発式で、名産品を題材にした「朝熊小菜(こな)音頭」を初披露した。
朝熊小菜は町内で主に自家用栽培されている青菜で、塩漬けが地元の味として親しまれている。
今回の遷宮から町の南北の奉献団が一団になり、記念にご当地ソング作りが企画された。
作詞家として活動する町内の藤原実積詩(みつし)(本名・巌)さん(74)が作詞。
「歯ざわりシャキシャキ 朝熊小菜」「朝熊よいとこ のどかな町よ」と、小菜のおいしさや町の魅力を表現している。
式では、子どもから大人まで約三十人が明るい曲調に合わせて踊った。
藤原さんは「朝熊小菜音頭を歌って、みんなが仲良く暮らしてほしい」と目を細めた。
◆川曳参加者出迎え 宇治奉献団
コースの途中にある五十鈴川の新橋のたもとでは、前日に奉献を終えた地元の宇治奉献団が川曳の参加者を出迎えた。
宇治四町の団が一つになったのを機に、お木曳(きひき)行事のときから始めた。
団員約二十人が参加。橋の下で休憩する他の団に「本日はおめでとうございます」と呼び掛け、互いに木やりを披露し合ったり、飲み物を配ったりして交流した。
行事の期間中続ける予定で、陸曳(おかびき)が始まる二十八日からはおはらい町沿いに場所を移す。
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山本泰久(やまもと やすひさ)自己紹介
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伊勢志摩にある某宿泊施設の売り上げを前年度比350%アップした自分で言うのもアレですが大した者です。
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