写真=中日新聞
大きさや品質ごとに甘夏ミカンを選別する職員たち=尾鷲市向井のJA伊勢尾鷲選果場で
熊野灘の潮風と穏やかな日差しを受けて熟した尾鷲市特産の甘夏ミカンの出荷が二日、同市向井のJA伊勢尾鷲選果場で始まった。
同市の甘夏ミカンは「尾鷲甘夏」と呼ばれ、尾鷲湾に面した同市天満浦や向井地区などの段々畑で栽培している。一~二月に収穫し、二カ月間冷暗所で熟成させた後、出荷作業に入る。
出荷初日のこの日は早朝から、各農家が収穫した甘夏ミカンがコンテナで選果場に届けられた。甘酸っぱい香りがほのかに漂う中、従業員の女性らが手際よく大きさや品質に応じて十六種類に選別し、箱詰めした。
昨年夏から秋にかけて高温の日が続いたことで、今年は昨年よりも全体的に大きめの実が多く、味も甘めという。作業は五月中旬まで続き、一万九千箱、百九十トンの出荷を予定している。
生産農家八戸でつくる市開拓農業協同組合の早稲田勝治組合長(71)は「今年の甘夏ミカンは実が大きく、ここ十年で一番いい出来栄え。おいしい甘夏ミカンを多くの人に味わってほしい」と話している。
ソース(中日新聞)
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