式年遷宮を10月に控える伊勢神宮への観光客増加を見据え、伊勢市に隣接する明和町が、神宮とのかかわりを地道にアピールしている。
打ち出したキャッチフレーズは「斎宮(さいくう)、外宮(げくう)、内宮(ないくう)」。
お伊勢参りの機会に、町の顔ともいえる神宮ゆかりの国史跡「斎宮跡」へ立ち寄ってみては、という提案だ。
◆ガイド本やポスターで国史跡アピール
町が四月に発行した無料の観光ガイド本「伊勢の入り口 斎王の都 明和町」。
かつて神宮へ仕えた皇女「斎王」が過ごした斎宮の位置を、外宮や内宮とともにイラストにして巻頭に載せた。
町にとって初製作のガイド本は、遷宮を強く意識した内容になっている。
東西二キロ、南北七百メートルと広大な斎宮跡には、史跡の出土品や文献を展示する「斎宮歴史博物館」と、平安装束の試着体験などを催す「いつきのみや歴史体験館」という町の代表的な集客施設がある。
両館の来館者数は二〇一二年度の実績で延べ八万三千人。
しかし、伊勢神宮への参拝者数が年間八百万人前後にも上ることを考えると、
中井幸充町長は「まだ伊勢方面の観光客を取り込めていない」とみる。
遷宮に絡めた町の観光PRには難しさが付きまとう。
県内の地域区分では、明和町は松阪市などと同じ「中南勢地域」に属し、伊勢市が中心の「伊勢志摩地域」と連携する機会が少ない。
実際、県が新たな観光キャンペーンで作った五種類のエリア別パンフレットでも、斎宮跡は「伊勢志摩編」でなく「中南勢編」に収録された。
町として遷宮効果にあやかろうと、この四月から使い始めた「斎宮、外宮、内宮」のフレーズ。
神宮での祭事をつかさどった斎王の歴史を感じ、それから外宮、内宮へ参拝してほしいとの願いを込めた。
今後、町はポスターなどにして観光PRに活用する。
県が史跡内で進める平安時代の建造物の復元事業も、観光活性化に向けて町の期待を集める。
県内への観光客が増えるとされる遷宮翌年の一四年度中に、高床式の正殿など三棟を建てる計画だ。
これまで当時の面影を感じられる施設が少なかっただけに、完成後は斎宮跡のシンボル的存在となる。
だが完成時期は、事業の進捗(しんちょく)状況から一四年秋以降になる見通しで、遷宮効果が続く時期に間に合うかは不透明。
県は建設段階から見学会を開いて誘客を図る予定だ。
中井町長は「復元に期待しながら、町として伊勢との連携を深めていく」と引き続き観光行政に力を入れる。
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株式会社えぶりしんぐ代表取締役 山本 泰久(やまもと やすひさ)
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山本泰久(やまもと やすひさ)自己紹介
2000年ホームページ作成会社設立。約500サイト以上の作成・運営に携わる。
座右の目「ライバルは同業者ではなく、お客様の心」
本業はWebコンサルタント・Web作成・管理・運営。志摩市志摩町御座出身。自然大好き人間。昆虫、水生昆虫・魚など大好き。特にヤゴ・グッピー。
伊勢志摩にある某宿泊施設の売り上げを前年度比350%アップした自分で言うのもアレですが大した者です。
また、通販部門では某サイトの売り上げを前年度比500%アップなど20年研究し続けている独自のロジックにハマると何ぞかをやらかします。(笑)
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