式年遷座で白い布に包まれ新しい本殿に向かうご神体=津市香良洲町の香良洲神社で
写真=中日新聞
三重県津市香良洲町の香良洲神社で二十一日夜、二十年に一度の「神様のお引っ越し」、式年遷座(せんざ)が営まれた。
伊勢神宮(伊勢市)の内宮祭神・天照大神(あまてらすおおみかみ)の妹神である稚日女尊(わかひるめのみこと)を祭り、遷座は一八八五年から七度目。二〇一二年夏、落雷で本殿のかやぶき屋根が焼失し、ご神体は急きょ仮本殿とした敷地内の小香良洲社に移され、二年近くたつ。その間、遷座に向けて新しい社殿の用材をひきまわすお木曳(ひ)きやお白石持行事などがあった。
午後八時、小香良洲社の前で大河内重利宮司が祝詞を読み上げ、天の岩戸の故事に基づきニワトリの声をまねた「カケコー」の声が響いた。明かりはちょうちんのみとなり、白い布に包まれたご神体が静かに運び出された。新社殿までの約百メートルを、神社の造営委員や香良洲町内の自治会長らが宝物を手に従った。
氏子総代ら百十人ほどが見守る中、大河内宮司が新しい社殿に入り、ご神体や宝物を安置。次の遷座まで開けられることのない鍵をかけ、遷座は幕を閉じた。
ソース(中日新聞)
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