伊勢志摩鳥羽のトピックス

南伊勢町 竈方祭の御座船復活 半世紀ぶりに再現

平家の落人伝説が残る南伊勢町で七日、平家の子孫が築いた「竈方(かまがた)」と呼ばれる七つの集落で行う「竈方祭」で使われ、昭和三十八年に途絶えた「御座船(ござぶね)」が再現された。

 同町には、大方竈▽小方竈▽棚橋竈▽新桑(さらくわ)竈▽栃木竈▽道行竈▽相賀浦―の七つの竈方集落があり、壇ノ浦の合戦に敗れた平家の落人の子孫がこれらの地に移り住み、塩焼き竈を作って製塩業で生計をたてていたという。

 同集落には、歴史などを記した御証文が伝わっていて、七つの竈方が順番に管理している。御座船は、船で出撃する平家の軍勢を表現しているとされ、年に一度(現在は二年に一度)御証文の受け渡しの儀式や弓引きを行う竈方祭で、参加者が開催地を訪れる際に使用していたが、昭和三十八年を最後に途絶えていた。

 近年、高齢化や人口減少が進んで同祭の維持が難しくなってきたことから、町は今年四月、竈方文化の継承や保存などを目的に、「竈方文化保存振興協議会」を設立。七つの竈方の区長や総代、有識者と共に、御座船の再現に向けて準備を進めてきた。

 当時の写真を参考に、二カ月前から全長十二メートル、幅二・八メートルの漁船を塗装し、波やチョウ、花、家紋などをかたどったカッティングシートを貼って装飾。船上には屋形を備え付け、周りにやりや弓、吹き流しなどを立てた。

 この日は、同町方座浦の漁港で再現が行われ、神事を営んだ後に裃を着た竈方の区長や関係者ら約十人が乗船。太鼓の音を響かせ、祝いの船唄を歌いながら湾内を二周した。

 今後は、町内の資料館で今日撮影した映像を流して竈方文化を紹介するほか、当時の塩作りの再現にも取り組んでいく。

 来年一月四、五日に竈方祭を開く栃木竈の橋本訓一(のりかず)区長(60)は「ずっと継承していきたいが高齢化してきているので難しい。今日の再現で十年、二十年先にも記憶に残るので次につなげていければ」と話していた。

 

 

(引用・伊勢新聞)

 

 

 

 

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