三重県鳥羽市の「海の博物館」は15日、県内で活動している現役海女の人数が761人との調査結果を発表した。2010年の前回調査に比べて212人減少した。三重県の海女は全国最多だが、減少傾向がくっきりと示された。
調査は今年6~10月、漁業権を持ち素潜り漁で生計を立てる海女の人数を把握するため、海女が所属する鳥羽、志摩両市の漁協にアンケートを取るなどして実施した。海女の平均年齢は鳥羽市が65・0歳、志摩市が65・9歳。20代は4人、30代は17人しかいなかった。
石原義剛館長は「4年前に比べ21・8%もの大幅減だ。海女の収入を増やすことが海女文化を維持していくために重要だ」と話している。博物館の調査で、県内の海女は1972年に4124人いたが、それ以降は減少の一途をたどっている。
三重県は海女漁の振興を図るため、アワビの稚貝を放流するなどしている。
スポニチより転載
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