伊勢志摩鳥羽のトピックス

海藻の天敵「ガンガゼ」4年で9割減 三重県尾鷲市・早田湾

三重県尾鷲市早田町の早田湾で大量発生していた海藻を食い荒らすウニ「ガンガゼ」の個体数が、二〇〇九年の一平方メートルあたり最大十匹が今年三月には一匹以下に減少していることが三重大などの調査で分かった。
早田町住民と市や三重大でつくる早田湾藻場再生協議会が四年間で十三万二千匹を駆除。
藻場には海藻が増え、アオリイカの産卵が確認されるなど湾内の環境改善が進んでいる。

ガンガゼは大きさ八センチほどの黒紫色のウニ。
海藻を食べ、魚の産卵床や隠れ場所を荒らす。
とげは人の皮膚に突き刺さると容易に抜けない。
早田湾では十五年ほど前から急速に増加し、藻場が減少。
魚の産卵や成育の妨げになっていた。
早田町でのガンガゼ駆除は、藻場を再生させ、漁業資源の回復につなげるのが目的。
水産庁の環境・生態系保全活動支援事業の補助を受け、二〇〇九~一二年度の四年間、早田湾の藻場で実施した。
駆除は地元漁師のほか、市魚まち推進課や三重大藻類学研究室のダイバーが参加。
年四~五回、湾に潜って捕まえたり、漁船からもりで突き刺したりして捕獲。
毎回四千~一万匹を藻場から除去した。
駆除前には最大七百メートルにわたり藻場が消失していた場所もあったが、駆除により一〇年十二月ごろから岩場に再び海藻が付着し始めた。
今年三月に三重大と市が実施した調査では、四年間で湾の80%で藻場の再生が見られたほか、近年姿を消していたサザエやイセエビの生息、アオリイカの産卵が確認された。
町では今後も、市や三重大の協力を得ながらガンガゼ駆除を継続し、さらに藻場再生に努める。
早田湾藻場再生協議会の山本久記さん(56)は「当初はあきらめもあったが、徐々に小魚が増えて環境の再生を実感している。
今後も地道に続けて、次世代にきれいな海を残していきたい」と話している。

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代表取締役 山本 泰久(やまもと やすひさ)
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